世界中で話題になっているSF小説を読みました。久しぶりのSF小説でしたが、話題になっているだけあり、かなり面白かったです。「ヘイル・メアリー」とは日本語で「イチかバチか」。プロジェクト・ヘイル・メアリーとは「イチかバチか作戦」と、言う感じの作戦名です。この時点で、かなり無謀な展開だということは想像が出来ます。
物語はと言うと、太陽が死にかけていることに気付くことから始まります。どうやら謎の生命体が太陽エネルギーを食べて、死に追いやろうとしているらしい。太陽の温度が下がれば、地球の全生命体は死滅する。太陽の周辺にあるすべての恒星が、地球と同じように光量を減少させている中、たった一つだけその影響を受けていないタウ・セチに赴き、原因究明と問題の解決にあたるというのが、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の任務です。ただしタウ・セチまでは11.9光年離れており、ほぼ無謀な作戦なのです。
かなり大雑把なストーリー紹介ですが、来年には映画も公開される予定で、その予告編が公開されているので、このぐらいのネタバラシはご容赦を。
読み進めると、「え、そっちの話?」、驚かされること間違いなし。かなり長い本ですが、面白いのでドンドン読めてしまうと思います。秋の夜長に、お薦めの一冊……いや二冊か。