本棚に何冊かの未読本が詰まれていますが、その中に「こんな本、いつ買ったのかな」と、思う本がありました。それが本書『スモールワールズ』。『ネオンテトラ』『魔王の帰還』『ピクニック』『花うた』『愛を適量』『式日』『スモールパークス』の全7話が収録されています。夫婦・親子・姉弟・先輩後輩・元夫婦・他人、そんな人たちの日常、だけど知る筈の無い「心の傷」みたいなものを描かれています。吉川英治文学新人賞受賞作—
父を憎み、その存在さえも忘れるように暮らす青年と、「先輩」と呼ぶが、本当のところは友人とも呼べない間柄の二人。自殺した父の葬儀に来て欲しいと連絡して、二人だ淡々と葬儀を済ませる間、零れるように話す自分のこと、先輩のこと―『式日』
分かれた妻から、亡き父の弔い納めをするから来て欲しいと連絡を受けた男。弔い納めを済ませたが、ひょんなことから元妻と二人で、ホテルに泊まることになる―『スモールパークス』
他の話も全部好きでした。
