『なかよし小鳩組』萩原 浩 著 | 発想力の面白さ 

倒産寸前の広告制作会社が、ひょんなことから企業のCI業務を依頼されることになる。企業のCIとなれば大型業務と喜んで打ち合わせに出掛けるのだが、指定された住所に着くと、そこはなんとヤクザの組事務所、しかも武闘派の名が高い広域暴力団事務所だった。暴対法対策の一環として、組を会社化してイメージアップ戦略を図ると言う依頼だったのだ。しかも依頼の内容が無茶苦茶なのだが、引くに引けなくなった広告社は、とんでもない企画を捻りだす—。『オロロ畑でつかまえて』に続く第二段、今作でもユニバーサル広告社が、笑って泣ける活躍をするお話。

前作の『オロロ畑』を読んで面白かったので、続けて読んだのですが、前作を上回る面白さでした。まず登場人物のキャラが立っていて分かりやすい。ダメ広告会社に舞い込む依頼が突拍子もないのに、それに対する企画がさらに上を行く突拍子の無さ。でもそのウルトラCの企画に、どこか説得力があり共感してしまう。笑わせているのに泣かされる感じが良かったです。この作品ドラマ化して欲しいな~と、思っていたら、すでに映像化されていましたね。今度探して観ようと思います。

安井俊夫/一級建築士/天工舎一級建築士事務所