少し興味のある本の話。
本日、集英社から発売予定のミステリ『ライアーハウスの殺人』に、ちょっとした理由から興味があります。興味の理由は次の三つです。
一つ目は、下記のサイトで冒頭部分を試し読みすることが出来、倒叙ミステリであることが分かったから。倒叙物が好きです。しかも犯人はまだ若い21歳の女性であり、共犯者もたぶん同年代の女性の二人が犯人であることに興味を惹かれました。
集英社文芸単行本 『ライアーハウスの殺人」 試し読みのページ
二つ目は、狙う相手を殺害するために、孤島にギミックのある建物を建て、そこに何人かのゲストを招き、閉ざされた孤島で繰り広げられる惨劇ですよ-と、冒頭で説明していること。コテコテのミステリは、ある意味挑戦だと思っているので、読んでみたいと思いました。
三つめは、書籍の帯にも、あるいは巻頭にも、舞台となる館の間取り図が提示されていますが、実はこの間取り図の原型を知っているからです。
実は昨年の今頃、某方からミステリのトリックとするために、建物内に特殊な抜け道やギミックを造ることは、可能か否かの御相談をいただいたことがありました。その際にはお電話で簡単にお話しただけで、「たいていのギミックを造ることは可能ですよ」という程度で話し終えました。
作品にどのようなギミックのある建物が登場したとしても、それが実際に建つか否かは問題ではなく、如何に本当に建っていると思わせる設定で、かつ他者にその秘密がバレないことが重要ですよねーという程度の話だったと記憶しています。勿論、物語のあらすじをはじめ、詳細な間取りも知りません。ほんのスケッチ程度の物をチラッと拝見しただけでした。
その後、ご連絡が来ることは有りませんでしたが、そんなことがあったので織守さんの新作には注目していたというわけです。というわけで、読んでみようと思っています。本を手に取る理由って、そんなものですよね。