『BUTTER バター』柚木麻子 著

男たちから財産を奪い取り、その後に殺害した容疑で逮捕された女・梶井真奈子。さして美しくも無く、若くもない女が、なぜ次から次へと男性に近付き、財産を奪い取ることが出来たのか。週刊誌の女性記者が、獄中の梶井に取材を申し込むために何度も刑務所を訪れるうちに、二人の関係に変化が生じ始める。フェミニストとマーガリンを嫌う梶井の真実とは、取材をする記者に起きた変化とは―。実際に起きた事件を下敷きにした作品です。

帯に「ノンフィクション・ノベル」とありますが、これ本当にノンフィクションなのでしょうか? 実話を下敷きにしていると思いますが、後半部はあくまでも小説ではないのでしょうか?

と、本作品の評価とは違う点が気になりましたが、作品は面白く拝読しました。ただ実在の事件に関する詳細を知らないため、犯人である梶井真奈子が食材=料理にこだわる点に関しての主張が作品の前に立ち、なんとなく何を読んでいるのかが、ぼやけてしまうことがありました。これは多分に、私の読解力の低さかと思います。

評価がとても高い作品だったので読んでみましたが、好みとすると少しだけ私の好みではありませんでした。ただ繰り返しますが、作品としての質は高いと思います。またこの先、映像化されるのでは? とも思いましたが、なにぶんにも現実の事件が下敷きになっているので、それは難しいのかもしれませんね。

読んでいるとお腹が空きますので、夜中に読むのは危険です。