Essay 120　人生を分けるＧＷ

連休が近づくと新聞広告が、やたらと多くなるのに気がつきます。スーパーやディスカウントショップの広告も然る事ながら、なんと言っても「不動産広告」は多いですよね。その中でも一段と目立つのは、やっぱり住宅展示場の広告。

この広告がまた凄い！それぞれのメーカーの自慢の住宅よりも、やれ「アン○ンマン・ショー」だとか「ちびっこ勝ち抜きじゃんけん大会」とか「風船の無料プレゼント」と言った、所謂イベントばかりが目立った広告。これ一体何が言いたいのでしょう？

「まぁ、とにかく展示場に来てよ！」って事なのでしょうが、有る意味非常に的を得た広告なのかもしれません。家の新築をお考えの方にとって、まとまった休みが取れるＧＷは情報収集には持って来いで、子供も楽しめるイベントがあるならば行かないほうが嘘と言うもの。

書く言う私も覗いた事がありますが、あれは小さな町のお祭りに匹敵するぐらいの賑わい振りでしたからねぇ～。で、行くとどうなるかと言うと、当然展示場に集まってくる家族は、大なり小なり家を建てようと考えている方ばかりでしょう？当然、セールスマンを捕まえて「このぐらいの建物なら３０００万ぐらいかしら～？」とか「うちには、チョット狭いかも？」なんて、ホントか嘘か解らないような事を話しちゃうわけなんですよ。

だって、そりゃあ～そうでしょう～。周りよりも、うちはチョット上に見せたい。あるいは見られたいって言う「見栄」みたいなものが働いちゃいますから、言わなくても良いような事まで言ってしまうし、張らなくても良い見栄まで張ってしまう。

言霊ってあるでしょう？「言葉には魂が宿る」って言う奴です。あれホントにあるんですよ。自分が見栄半分で言っている事でも、大きな声で何度も繰り返して話すうちに、だんだんその気になっちゃうんです。所謂「自己暗示」なのかもしれません。

ハッ！と気がついて冷静になった時には、家の見積もりがスッカリ出来あがってたりして～。

住宅展示場に行って建物をよ～く見たいのならば、それを止める事はしませんが、ＧＷに行かれる事だけは避けたほうが良いかもしれませんねぇ～。見栄も張らず無理もせず、周りの雰囲気に踊らされる事無く冷静に判断したいのならば、それに適した時と言うものが有るような気がします。

他に行く所が無いから展示場に行くとすれば、今年のＧＷはあなた方ご家族にとって人生を分けるＧＷに成るかもしれない事を、よ～～～くご承知置きくださいね。では、良いＧＷをお過ごし下さい。