HOME > 最新情報 > MEDIA > 「犯行現場の作り方」とうい本を出版い…
上記の検証を下地にし、ミステリを建築的に楽しみたいと考え書き直した物が一冊の本になりました。それが下記の本です。宜しければ、ご一読下さい。
ミステリ好きにも、建築に興味のある方にも楽しめる内容になっておりますので。
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『犯行現場の作り方』
●著者 :安井俊夫 |
出版社のメディアファクトリーさんから、執筆のお話をいただいたのが5月。本格的に書き始めたのが6月。そして5ヶ月の歳月を経て、ようやく書きあげる事が出来ました。
当初から12月1日が発売予定日だったのですが、途中で上手く書けずに、何度も挫けそうになりました。
それでもこうして形にすることが出来たのは、大勢の皆さんのお陰です。
本は当サイトの『ミステリーの家』を下地にしましたが、内容は完全に別物に仕上がっています。
ダ・ヴィンチ1月号(12月6日発売)インタビュー記事掲載
人気ミステリーに登場する不思議な建物を一級建築士が建築図面に落とし込む!
人気ミステリーに登場する不思議な建物を、ミステリーファンの一級建築士・安井俊夫が建築図面に落とし込む!
作品中の記述を手がかりに、犯行現場の家に対する検証(工法や素材、費用、必要な土地面積、建築基準法上どうかなど)を行い、実際の建築知識を交えて解説します。―気になる10の館の、建築図面が見られます。
高さ6m。支柱のない屋根に、巨大なガラス製の出窓
――『十角館の殺人』綾辻行人
お風呂が12個ある大豪邸は、中庭からの採光が頼り
――『8の殺人』我孫子武丸
窓のない狭くて暗い廊下に、客室15室が一直線!
――『長い家の殺人』歌野晶午
居留地建築の様式にインド風装飾を施した擬洋風建築?
――『玄い女神』篠田真由美
火事が起きても逃げやすい!? バリアフリーな3階建て
――『十字屋敷のピエロ』東野圭吾
オリオン座を表現。中と外を逆転させた天才的建築家の趣向
――『笑わない数学者』森博嗣
教祖のみがエレベーターで上がれる、頭頂部の<祈りの間>
――『誰彼』法月綸太郎
枝折り戸には閂。手水鉢から欄間をのぞき、こざるを外す
――『本陣殺人事件』横溝正史
実は台形! 仲たがいで真っぷたつにした奇妙な洋館
――『三角館の恐怖』江戸川乱歩
寒の宗谷岬に立つ、傾いた屋敷とピサの斜塔を模した塔
――『斜め屋敷の犯罪』島田荘司
建築好きにもミステリー好きにも、楽しんでいただける内容になっていると思います。
少しでも多くの方に、読んでいただけると嬉しいです。
2000年8月18日 14:56
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