Diary 2005年7月4日

「雨と夢のあとに」読了。
土曜日に、ようやく届いたので、いろんな意味でドキドキしながら読んだのだが、感想としては
「人間、自分の思考や直感、好き嫌いの嗜好は大切にしよう」と言うこと。
つまり・・・・・・・・・面白くなかったって事。

はっきり言ってドラマの脚本を書いた方の方が100倍上手い!
だいたい、この原作だと救いが何処にも無いし、暁子さんの死に至る理由の説得力を上げる為の説明は全く不要!稚拙なSEX描写をダラダラと書いたって、それがラストへの感動には全く繋がらないし、畳み掛けるテンポを台無しにしている。

また娘を思いつつ死んだ父の無念さも伝わらないばかりか、娘への愛情さえも伝わってこない。
ドラマを先に見ているから、何となく理解できるが、この原作から先に読んでいたら、ドラマは絶対に見なかったかも?とさえ思わせる。

著者のあとがきで、この作品を書き上げる為のきっかけとなった実在の人物(うちお二人は他界した方)との出会い云々を書かれているが、「だから何?」って感じ。そんなところで著者の心情を吐露すると「だから可哀想でしょ?」と擦り寄られているみたいで、なんか気持ち悪い。これを文学的な作品として書いているのか、それともただのマスターベーションなのか甚だ疑問な「あとがき」。

大切な人を無くした自分の心情を小6の主人公に投影しているのだとしたら、あまりにも稚拙で救いが無いのと、読後の苦さばかりが残る事になってしまう。そう言う意味でも、個人的にはドラマの脚本の方が好きでした。
ドラマはDVD化されるのが決定しているから、きっともう一度見ると思うけど(と言うか絶対見たい)柳作品は、もういいや。

このあと、お口直しに「ハッピーバースデー」を読みたいと思います。(←これも泣く奴)

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