強者の理論

近くに小田原市立の大きな総合病院がある。外科・内科をはじめとする、21の専門科を持ち、小田原市における医療の中核を担っている病院である。また市役所とも近い位置にあるので、震災を始めとする非常時の医療拠点であると言っても良い。

ところがこの市立病院が、これから新規の外来患者を受け入れないと発表したから驚いた。もちろん全ての科を受け入れない訳ではなく、特定のいくつかの科だけである。
理由は医師の不足。今居る医師が、自分の母校である大学病院の医師不足から、呼び戻される形となり、欠員となった医師を補充することが出来ないことが原因らしい。
なるほど、専門家の不足は何処の業界でも同じことなのか・・・・・なんてことで納得してる場合ではない!

小田原市に限ったことではなく、高齢化する社会において、医療機関の充実は都市機能を確保するための最優先事業の一つと考える。それを行政が運営する総合病院が、「医師が居ないから、患者は来ちゃダメ」って、どう言う事だろう?
夕張しかり、熱海しかり、小田原もまたしかりである。

まして小田原では、現在大規模な箱物プロジェクトが、行政+第三セクター主導で2件も進められている状態。でもそんなことは少し置いといて、医療機関の充実にも目を向けるべきではないのか?それとも自分が病気にならないと、医療機関なんぞ関係無いってか?

地域行政の指針を、もっと庶民の目で計画・立案出来る人は居ないのだろうか。
「攻撃は最大の防御」で、責める形の地方行政の企画は分からないでもないが、それは正しいリサーチをした上での話しである。エンドユーザーの意識が理解できないままの、中途半端な箱物行政は、けっして地域の活性化には繋がらないし、利益も生まないと思う。
ならば弱者である高齢者や医療を必要とする人たちへの、的確なサポート体制の充実が先なのでは?

今度、体調を崩した時に将来事業の企画立案すれば、違った形になるのかもね?

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