雑感

ビルの階段室に、大きなアゲハ蝶が閉じ込められていた。
そっと羽を掴み逃がしてやると、元気良く通りの向こうに飛んで行った。指先に残った黒い鱗粉が、なぜか懐かしい感触。一瞬だけ子供時代に戻ったようで、思わずクスッと笑ってしまった。蝶の恩返しって所か・・・。

♪ひらりひらりと舞い遊ぶように 姿見せたアゲハチョウ~♪

・・・いや、別に歌わんでも良いな、うんうん。
ところで、なんで蝶のりんぷんの【鱗】の字は、魚辺なんだろう?魚の鱗と似ているのか?
あるいは同じような役割を持っているのか?・・・謎は深まるばかりだ・・・。

ところで古い住宅にお住まいの方で、耐震性を心配する方は多い。
とりあえず誰に相談すれば良いのかさえ、分からない人も多い筈。このブログが読める人はPCに触れる人だから、「耐震診断」なんてキーワードで検索すれば、難なく見つかる。
でも、家の耐震性(老朽化)を心配する人と言うのは、得てしてご高齢の方が多いので、PCなど触れないと思うのです。
先日も市役所に行った時に、こんな事があった。

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私が確認を下ろしている時に、隣に座ったのは60代後半の御夫婦。
市の建築指導課と言う窓口で、「家の耐震性が心配なので専門家に見て貰いたい」と言う、相談に来たらしい。
小田原市では、建築士が行う耐震診断業務に関して、若干だが費用の負担をしてくれる。その窓口になっているのが建築指導課と言う所。だから、そこに来たのでしょう。

でも、聞くとは無しに話しを聞いていると、ご夫婦は「まず誰に相談したら良いか?」と言う最初の部分で躓いているらしいのに、市の担当者は「補助金を受け取るには、どのような申請をすれば良いか」と言う、事務手続きの事だけを繰り返すばかり。
それじゃあ~、どうすれば良いか分からないよね~。
例えば建築士の事務所協会の連絡先を教えてあげたり、建築士会の電話番号を教えてあげないとダメでしょ?

よほど横から口を出そうかと思ったが、私は私で確認下ろすの必死だったので(笑)、気付いた時には、そのご夫婦は帰られた後だった。

相手が何を望んでいるのかを的確に判断し、的を得た情報を提供してあげないと、サービスとしては0点だと思う訳です。自分の家の耐震性を心配する人は多いでしょう。その時に、チャンと情報を提供して上げられる行政・・・・・いや、行政に頼らず、自分が出来る何かが無いかと、考えてしまうのです、はい。

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