地質調査報告書の読み方



先日、地質調査を行った住宅の、調査報告書の速報が上がってきた。
速報とは簡単に言えば、報告書にまとめる前の「取り急ぎのお知らせ」みたいな書類のこと。
とは言え、調査した地盤の硬さなどは分かるので、それを見れば基礎に対する考え方に、ある程度の目安を付けることが出来る。結果は、残念ながら、あまり芳しくは無かった。
全体的に緩かったのだ。

 

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後日提出される報告書には、専門家の考察も書かれており、そこには「地盤補強が必要」とか「地盤補強の必要が無い」と結論付けられている。
でも速報を見るだけで、素人の方でも地盤の強度に関して目安を付けることは可能だ。
ちなみに調査報告書とは、こんな図のことだ。
スウェーデン式サウンディング調査資料の抜粋
細かく説明はしないけど、二箇所だけ見れば見当は付けられる。
一つは、「換算N値」と書かれているところ。読み方はそのまんまの「かんさんえぬち」と読む。
この数値を約10倍すると、一番右の「支持力qa」という項目の数値になり、これが地盤の硬さだと考えれば良い。勿論、ここではザックリとしか書いていないので、あくまでも正しい判断は専門家に任せるように。
 
この支持力qaの項目に30KN/㎡以下の数値がある場合、「たぶん地盤補強は必要となる」と思った方が良い。これは平成12年に交付された建設省告示1347号に、「建築物の基礎の構造方法及び構造計算の基準を定める件」と言う物があり、その中に地耐力と基礎補強の関係性が書かれている所による。施主の方も覚えて置いて損はない。いや、得があるとも思えないが・・・。

さて話はクルリンと戻るけど、地盤補強をどうしよう?
また悩みの種が増えてしまったのだ・・・・・・。


天工舎一級建築事務所
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