住宅建設会社の貴重さ

 
9月末、民事再生手続きに踏み切った建設会社の社長が、突然事務所にみえた。
その時以降、連絡の無かった状態だったが、噂で聞いていたよりは元気そうで、まずはなにより。
これからの再建計画などを思案中との事だったが、応援してくださる方もいるので、潰す訳にもいかないと、御自身を鼓舞されるかのように話されていた。

住宅の設計をしている者の立場から言うと、住宅の建設工事を喜んで請け負ってくれる建設会社と言うのは、実は貴重な存在なのです。

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建物一棟辺りの総額はビルやマンションに比べ、けして高額とは言えない。ですが住み手の想いが凝縮されている分、注文や御要望は多く、後々の保守管理、場合に拠ってはクレームも多いのが住宅でしょう。

「我こそは建築家!」と自称する設計者が、アクロバットな図面を書き連ね、「なるべく安価に見積ってね」と、金額に関しては無理を言う。それを優秀な監督と各職方さんが一致団結し、完成に向けて果敢に挑んでいくのが、住宅建設を中心として会社を運営している建設会社の実情だと思う。
勿論、そこには<クオリティが高い>という前提条件が付く。

ある時は大手ハウスメーカーのCM力と戦い、合い見積もりで競合している会社がある時は、その会社と競争する。減額調整に冷や汗を流しているときは、設計者と施主を相手にし、工事が始まれば協力業者さんや近隣住人と対峙するかもしれない。そしてなによりも、天気と言う自然の顔色を伺いながらの仕事となる。

なんでもかんでも晴れていれば良いという訳でも無く、作業に拠っては適度に曇っていた方がありがたい物もあるし、場合に拠っては少し雨が降っているぐらいの方がちょうどいい作業だってある。
とにかく面倒なのだ。


住宅工事を中心に請け負ってくれる建設会社と言うのは、たぶん経営が難しい。
だからこそ住宅を中心に設計活動をしている設計者にとっては、貴重な存在なのだ。
その会社が再建してくれることを祈りたいし、多くの住宅建設会社の活躍も祈りたい。
ついでに言えば、うちの事務所にたくさんの設計依頼が来ることも祈りたいのです・・・。


天工舎一級建築事務所
E-mail toshio0223@k-tantei.com 
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