人として

 
余震は相変わらず続いているものの、動揺は少しずつ収まりつつあるように感じる。
被災地の幹線道路も少しずつだが復旧され、支援物資の搬入も始まったようだ。
福島原発の状態が気になるところだが、TVのこちら側で慌てても何も始まらない。
今、自分に出来ること、自分がやれることを冷静に行なうだけ。

神戸の親戚から電話が入った。
阪神・淡路の震災を体験した親戚にとって、TVに映る被災地の様子は、他人事ではないのだろう。
「小田原は大丈夫だから」と伝えると、「必要な物は何でも送るから」と言う。
糖尿を患い、毎日インシュリンを自分で打つ高齢の叔父は、その電話を通院先の病院から掛けてきてくれた。ありがたい・・・・・・ただ、ありがたい。

大きな被害を受けなかった地域では、GSに我さきにガスを入れようとする車が長蛇の列を成し、スーパーや百貨店には、数々の物を大量に買い占めようとする人たちが集まるという。
そういえば、小田原の街でも同じような光景を目にした。まるでここが被災地のようだ。

なんだろう、この状態は。
被災の様子を見て、自分だけは死ぬまいと買占めに走るのだろうか。
それとも被災地に物資を送ろうと、大量に買っていくのだろうか。
食料が無くなることへの不安から、そうした行動に走るのだとは思うが、被災地の人に比べれば、はるかに食料は溢れている筈だ。

また、大学生が就活に勤しむ今、とある企業では、この状況の中だからこそ、這ってでも資料を届けろ。それが入社したいと言う気持ちの表れで、それが出来ない奴はわかっているよな? と言ったメールを、入社希望者に送る会社まであるという。

なんだろう、この違いは。
それを体験した者と、体験していない者の違いだろうか。

こんなときこそ冷静に。
そして人として真っ当に、今、出来ることを精一杯遣るだけ。
ただそれだけ。


天工舎一級建築事務所
E-mail toshio0223@k-tantei.com 
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