トラと富士山

計画地は山の中、これと言った目印も無い為、車を止め徒歩で現場を探します。
北傾斜の土地は高低差が約6mあり、敷地面積は約260坪。

目印が見つからず、同じ箇所をグルグルと歩いてしまいました。
ようやく見付けた計画地には、なにやら単管で組まれたやぐらの様な物が立っています。
あれは何だろう？　地質調査の機材の残りかな？

計画地を上り、傍から見るとこんな感じ。ここまで来て、ようやくやぐらの意味に気付きました。

これ、建物を建てた時に、2階からの視界を確認するためのものですね。そして、このやぐらの上に上って見た景色が、これ。富士山がドーン！・・・・・・の筈が、ちょうど目線の高さに、クヌギの枝が被さっていて、上手い具合に富士山を隠します（笑）　少し枝を払えば、富士山ドーンです。

計画地の脇の道には、たくさんの栗が落ちていました。
見上げると栗がドーン！・・・これは他所の家の栗の木ですが。

散歩中の年配の紳士に、ご挨拶がてらこの周辺の様子なども尋ねてみました。冬の時期の雪のことや水道管の凍結のこと、道路は凍ったりしないのか？　などなど。お話好きだとみえて、結構長い時間、お引止めしてしまいました。

土地の様子や周辺建物の状況、工事を行うための規制や条件などを把握し、現場を後にします。
あ、そうそう！帰りしな、計画地の傍でトラを見つけました、トラを。
イギリスのスポーツカー、トライアンフ。カックイー！

でもただカッコイーと喜んでいるだけじゃ～ありません。電気系統が弱いことで有名なイギリスのオープンカーが止まっているということは、この周辺は湿度なども高くないって事か・・・・・・、なんてことも一緒に想像していたのです。あまり当てにはなりませんが。

とまぁ、そんなこんなを見たり考えたりする現地調査は、まずは終了。天気も良くて楽しかったです。
それにしても富士山を近くで見ると、なんでテンションが上がるのでしょう？
日本人のDNAですかね？

天工舎一級建築事務所
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