車路で考え中

傾斜地の建物を計画するとき、頭を悩ませるものの一つに、車との関係がある。
駐車場の位置やアプローチの取り方、駐車スペースの広さ、台数は、と考え出すと何かと悩ましい。

傾斜地の中に建つ建物と駐車場が離れている場合には兎も角、建物の傍まで車路を設け、車を横付けしたいと考えると、これがまたなんとも悩ましい話になる。

車路の幅、突き当りでの転回スペースの必要性、擁壁の有無や舗装の種別、樹木を極力伐採しないルートの検討と挙げればきりが無いのだが、中でも悩むのは車路の勾配のこと。

基準法上、スロープに変わる車路の勾配には決まりがあるが、これは建物に関する規定で、車路の基準は車路を設ける建物用途や場所によっても違ってくる。だけどそんな規制が無くても、バンパーなどの下回りをこすらずに登れる勾配には、車種や車路に進入する道路との角度等によって、自ずと限界値があると言うもの。

また急な角度の車路に無理やり進入した場合、突き当たり部に展開スペースが設けられないような場合には、その急な車路をバックで後退しなければならない。自分が運転することを考えたら、絶対に嫌だ。さてどうする? とまぁ、そんなことを悩み中。

参考までに書けば、商業施設などに見られる立体型駐車場のスロープが、約10%から13%程度。
およそ1/8勾配と言った感じ。(余談ですが、クルクル回る車路って目が回りません?)

悩んでいる計画地の車路が、どー考えても20%勾配、約1/5勾配。つまり商業施設の立体駐車場のスロープの、およそ倍の勾配。さらに言えば、行き止まり部で転回スペース無し。私なら絶対に入りたくない(笑) さて、どうしましょう?

坂道


天工舎一級建築事務所
神奈川県小田原市荻窪314正和ビルみなみ302
E-mail toshio0223@k-tantei.com 
住まいるブログランキング 住まいの総合情報サイト にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ
ブログランキングに参加しています。宜しければ、応援の一押しをお願い致します。

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ

ブログランキングに参加しています。
宜しければ応援の一押しを、宜しくお願い致します。

コメントする

< 『シアター!<2>』 有…  |   一覧へ戻る   |  雌雄異株のソヨゴの樹 >

最近の画像

お問い合わせ

  • お問い合わせフォーム
  • 0465-35-1464

このページのトップへ