『蝋人形館の殺人』 ジョン・ディクスン・カー 著/読了

 
1930年パリ。オーギュスタン蝋人形館に入る姿を目撃されたのを最後に、元閣僚の令嬢がセーヌ河に死体となって浮かんだ。バンコランが調査に乗り出すと、蝋人形館の館長は、館内に展示されている女殺人鬼の蝋人形が、夜な夜な動き出すのを目撃したと証言する。バンコランたちは確かめるべく、蝋人形館の地下にある恐怖回廊を調査しようと階段を下りていく。そこで目にしたのは、半人半魚の怪物に腕に抱かれて死んでいる女の死体だった。フーダニットの名作と誉れの高いアンリ・バンコランもの――

おどろおどろしく禍々しいミステリが大好きな私としては、書き出し良し。序盤良し。中盤さらに良し。
と、思ったのですが、後半に入りかけてダレてしまいました~(笑)

バンコランものは大好きなので良いのですが、ふと「バンコランて、こんなだったかなぁ・・・」と悩んだのも確か。ちょっと錆付いている感が否めなかったのですが、それもまたご愛嬌です。
フーダニット物としては、やっぱり凄い破壊力で、全然分かりませんでした。

一方、ジェフの活躍には目を見張るものがあります。
彼、こんなにワイルドじゃなかったような気がするのだが、それもまた良いでしょう。
当たり外れがハッキリと分かれるカーですが、私には当たりの好きな作品の一つです。
翻訳が綺麗になり過ぎた感も、ややありますがね・・・・・・。


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