建築視点 ~幻影城・2~

 
江戸川乱歩の自邸と書庫、幻影城を見学してきた話の続き。
探偵小説の礎を築いた作家として捉えるのは置いといて、建築的に興味深かった点を3つほど。

その一つ目が、これ。
幻影城のミニチュア模型。
幻影城
粘土で作られていると思うのですが、良く出来てます。
思わず、説明をしてくれていた、たぶん立教大学生?に、「これは誰の作?」と、聞いちゃいました。
作られたのは、立教大学の全学長とのこと。

一瞬、「え、平井隆太郎さん?」と、トンチンカンなことを考えてしまいましたが、乱歩のご子息である平井氏は前学長ではなかった筈。平石が学長を勤められていたのは、たしか昭和60年頃までじゃなかったかな? この辺りは、うろ覚えですが・・・・・・・。

それにしてもよく出来てる。売って欲しい(笑)

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気になった二つ目は、乱歩直筆の建物図面。
家具なども細かく書き込まれていて、とても上手い図面です。
暫く見てしまいました。

たぶん資料の説明をしてくれていた学生さん達には、とても不審な人物に見えたことでしょう(笑)
幻影城
そして三つ目が、乱歩自身で設計した増築された部屋。
幻影城
その中でも注目したのは、扉の上に設けられていた欄間でした。
幻影城
この欄間、水平方向に回転する仕掛けになっています。
部屋の換気や通風を目的として、欄間上部のラッチを引っ張り回転させる仕組みなのですが、その納まりは、私も今でも使う納まりです。こういうことを含めて乱歩が考えたのだとしたら、よく考えられてるな~、なんて思いで眺めていました。
幻影城
乱歩の幻影城見学、とても興味深かったです。
乱歩のクリアファイル
機会があれば、また是非。

ちなみに幻影城見学の後は、直ぐ傍の「ミステリー文学資料館」へ行き、高橋克彦氏の展示物を見学してきました。あと、調べ物も少し。


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