『階段途中のビッグ・ノイズ』 越谷 オサム著/読了

 
不良の先輩達が逮捕され、廃部の危機に陥った軽音楽部。部の存続条件は文化祭で成果を出すこと。たった一人残された2年生の啓人は、幽霊部員だった伸太郎と二人で、存続を掛けて動き出す。

ストーリーは単純だし、文章が走り過ぎているところもあるし、ロックの曲に疎い人にはピンと来ないかもしれない。

だが面白い! スピード感があり、青春の稚拙さとストレートさと未熟さがあって、どん臭いし、回りくどいし、ややこしいけど、この年ってこんな感じだよ、と思い出させる。凄く爽やかで、これだけ暑苦しいのに、良くも悪くも汗臭さを感じさせない。

「いい年したオッサンが青春小説読んで何を言う?」と言われるかもしれないが、オッサンだから分かる、あの頃がある。

主人公の啓人が、水泳部に所属する憧れの亜季と、夕暮れの土手を並んで歩くシーンがあるのだが、そこでの亜季の台詞に心を打ち抜かれたよ~。たぶん私だったら足の力が抜けて、思わず座り込むかもしれない(笑) でもそれも今だから感じられる想いで、高校生だったら流すかもしれない。

本は面白いね。


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