『日本の覚悟』 櫻井よしこ 著/読了


民主党政権当時に、週刊新潮に連載していたコラムの中から、幾つかを選び出し大幅に加筆して上梓された一冊。「ぶれない、媚びない、屈しない」と書かれていますが、その強い信念と愛国心が、静かに淡々とした口調で、熱く語られている国家論です。

どの国が日本を敵対視し、無茶な要求や難題を付けつけているのかを冷静に整理しながら、当時の民主党政権が、どのような対応を取ったのか。その結果、日本と言う国の対外的な信頼は、尊厳は、安全は、どうなったのかを知ることが出来ます。

日本の周辺諸国に蠢く不穏な空気が、毎日のように報道される今。
尖閣、竹島、北朝鮮の核ミサイル開発、沖縄の在日米軍基地との関係と、挙げればきりの無い不安定な情勢の近隣諸国との関係。日米安保条約がいつまでも普遍と、安穏と胡坐をかく事への反省。

平和を望むからこそ、知っておきたい現実。
・・・・・・とまで硬く考えなくても、知っておいて悪くない「今」が、分かるかもしれません。

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