『古書ミステリー倶楽部』ミステリー文学資料館編/読了


世間は三連休の最終日ですが、そこら辺りに影響されることなく、通常営業中でございます。
先週末には、先日お引き渡しをさせていただきました「南町の家」のクライアント様から
ご招待を頂き、イタリア料理店での食事会。
小田原市内に半年前にOPENしたお店でしたが、かなり評判の良い店で
食事もお酒も大変美味しゅうございました。

昨日は自治会の用事で、少々。

そして本日は通常営業。
なんせ仕事が重なっているのに手が遅いので
人様が休んでいるときに動かないと追い付かない。
それでも仕事は楽しい。
楽しい物を、楽しんで造れていることが、楽しいのです。


で、先週少し飲みすぎた感があるので、今週は完全休刊日と決め
昨日の夜も読書に耽っておりました。
読んだのは、これ ↓
『古書ミステリー倶楽部』 光文社HP

古書を題材に書かれたミステリーのアンソロジー。
まぁ~、どの作品もお美しい。
掲載されている作品と作者は以下の通り。
1-口絵/江戸川乱歩
2-二冊の同じ本/松本清張
3-怪奇製造人/城昌幸
4-焦げた聖書/甲賀三郎
5-はんにん/戸板康二
6-献本/石沢英太郎
7-水無月十三公九/梶山季之
8-神かくし/出久根達郎
9-終夜図書館/早見裕司
10-署名本が死につながる/都築道夫
11-若い砂漠/野呂邦暢
12-展覧会の客/紀田順一郎
13-蔵の中の実験/仁木悦子

どれも面白かったのですが、なかでも松本清張の『二冊の同じ本』は
人が殺意を覚える瞬間に焦点を当て、それがまた妙に生々しい。
同じ生々しいでも、梶山季之の『水無月十三公九』は、生きた女性の生皮を剥ぎ
その皮をなめし、世界にただ一冊の本の装丁にすると言う話。

これは氏の『せどり男爵数奇譚』の中にも掲載されており、すでに既読ではあったが
それでも古書のアンソロジーの中に掲載されていると、その狂喜と恐怖が増す。

城昌幸の『怪奇製造人』は、子供の時に読みたかった作品。
小学生ぐらいの時に読んでいたら、きっと私の嗜好は、こっちの方に激しく転がったと思うから。
短編でありながら、人の好奇心をくすぐりつつ怖い。

読書は想像する力を養う、知的好奇心をくすぐる楽しみ。
想像力が長けていれば長けているほど、その恐怖は増していく。


読書の秋、真っ最中です。


 

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