いろいろ不愉快な免震ゴムの性能偽装問題

さて早いもので3月も今週で終え、週の途中でカレンダーを一枚めくることになる。
季節の移ろいは、早いものです。

ところで東洋ゴム製造の免震ゴム装置の性能偽装問題が、地味に広がりを見せているようですね。なんでも性能偽装した製品でも「震度5程度の地震なら大丈夫」と発表しているそうですが、震度５程度に太鼓判を押しているようでは、いささか心許ないと思うのは私だけではないでしょう。だいたい免震ゴム装置を利用している建物となれば、それなりの規模の大きな建物ばかり。今日日、木造住宅だってセールストークに「震度５でも大丈夫！」なんて言っても、誰も見向きもしてくれないご時世です。大きな地震が起きないことと、それも含めて祈ります。

この事件に関連して、もう一つ残念と言うか不愉快な話があります。それは東洋ゴムの製品データをチェックする国交省の担当職員が、東洋ゴムの性善説を信じていました――と、コメントしたこと。それって、「私はチェックしていませんでした」と言っているのと同義だと思うのですが、性善説だろうが性悪説だろうが関係なく、自分の遣るべき仕事を遣っていなかったってことでしょ？　それなのに、そんな言い方は無いと思うのですが。

たしか姉歯元建築士が耐震偽装事件を起こした際にも、民間の検査機関は処罰されたけど、行政に対しては、担当職員を含めてお咎めなかったと記憶しています。同じミスをしているのに、民間はアウトで官公庁はセーフなのか？　と、悩んんだものですが、今回のまさか同じ感じで行きはしないでしょうね？　なんて、ちょっと思う訳です。まっ、たぶん同じ感じでいくのでしょうが。

そんなこんなで、公私共に元気に26年度を終え、27年度に突入しようとしている年度末です。

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