ねじ締り錠


現調に行った家の窓には、昔懐かしい「ねじ締り錠」」が付いていた。アルミサッシの窓が、まだ普及していない頃には、みんな窓は木製で出来ていて、その窓の鍵はこのねじ締り錠だった。

そういえば私が二十歳の頃に住んでいた、古いアパートの窓も木製で、そこにはねじの部分がもう少し長いタイプのねじ締り錠が付いていた。あの頃は鍵の開け閉めをするたびに、ねじをクルクル回すのか面倒で、「変な鍵!」なんて思っていたが、今見ると、なんだか味があって良い。そう思ってしまうのは、私の重ねた歳のせいか、それとも単なるノスタルジックか…。

と言っても、このねじ締り錠、今では使われなくなってしまった絶滅危惧種ではありません。木製建具の補助錠や、造り付け家具の扉の固定錠として、意外と使う機会があるようです。私も今度、どこかで使ってみようと密かに目論み中。古い物はダメな物じゃなくて、用途と機能を正しく理解して適切に使えば、きっと今でも優れたデザインの一部となると考えています。


 

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