『そして名探偵は生まれた』 歌野晶午著を読みました


「不可能犯罪」をテーマにした、四作の中編ミステリが収録されている。表題作の『そして名探偵は生まれた』は、パロディ物の要素を含んだ、閉ざされた山荘の惨劇を描いた作品。『生存者、一名』は、絶海の孤島物とでも言うべき無人島で起こる、姿なき犯人の連続殺人。「館という名の楽園で」は、ミステリに登場する館に憧れ、本当に館を建ててしまった主人が招待客を招き、殺人ゲームを行うという館物的な作品。そして「夏の雪、冬のサンバ」は、アパートの一室で殺人が起きるが、降りやんだばかりの雪の上に残された足跡から、不可能犯罪の予感がするが、そこに名探偵が登場すし快刀乱麻の推理を披露するという雪の密室的な作品。

「館と言う名の楽園で」以外は既に別の紙面で読んだことがあるが、こういう書名だと、つい手に取ってしまうのは悪い癖。でも、どれもみな、歌野さんらしく面白い。もっとも書くことは出来ないが、建築的に指摘したい作品が無いでもない。

何処かの飲み屋で、隣に座ったミステリ好きのオジサンが、「あの作品の、あの場面どう思った?」なんて話し掛けて来たら、図を書いて説明してあげようとは思っているので、そんなオジサンが居たら是非話し掛けてほしい。

最近、本が全然読めていない。理由は飲酒。読む前に飲む自分が悪い。
「読むなら飲むな! 飲むなら読むな!」自分に言い聞かせる。

 

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