法事で見かけた山門の改修工事

週末、祖母の法要で熱海へ行って来たのですが、お世話になっている寺の山門が大規模修繕中でした。見たことの無い修繕の様子に、思わず見入ってしまいました。山門は屋根だけを残し、四方に建っていた柱を取り除いている状態。既存の屋根を支えているのは、鉄骨で組まれた仮の柱。ウッカリしていると見過ごしてしまいそうな光景ですが、これ結構凄いことです。一般的に考えれば、屋根だけを残して柱を交換するリフォーム工事って、無いと思うのです。それならば屋根も撤去して、いちから全部を造り直した方が早いと考えてしまうから。でもこの山門の改修工事は屋根を残した。そこにどんな理由があったのかを、聞いてみたい気もします。

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ひとくちに屋根だけ残すと言っても、これは大変な話です。どんな工法が取られたのかは分かりませんが、たぶん屋根を水平に保ったまま持ち上げ、屋根から柱を引き抜き、屋根の水平を保てるように仮の鉄骨を敷く。そしてその上に静かに下ろす、という感じだったのではないでしょうか。言葉にすれば簡単ですが、屋根に割れやゆがみを生じないように、細心の注意を払う作業は、相当に高い技術が必要だと思います。

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修繕が終わるのが何時かは知りませんが、出来上がった様を、是非見たいものです。

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