既存住宅現況検査技術者講習受講

昨日は朝から横浜まで出掛け、「既存住宅現況検査技術者」講習を受講してきました。丸一日講習を受け、最後に終了考査。一定の基準に達した人を合格とし、その資格を与えますというもの。この歳になると、一日座って講義を受けるという機会はなかなか無く、それだけでも辛かったのですが、でも勉強することは悪いことじゃないので、たまにはこういう時間も必要だと考えています。

この「既存住宅現況検査技術者」なる資格ですが、簡単に言うと、中古住宅を一定の資格所有者が検査(チェック)をして、その質や状態を把握するというものです。当然、その建物の状態は、価格に反映されます。

現在の中古住宅の売買価格は、その仲介をする不動産会社が、築年数や売り主の希望を反映した価格設定をします。(勿論、それ以外の場合もありますが、大抵の場合は—と、言う意味です) だから古い建物は保存状態や管理が良くても安価で、反対に築年数が新しい建物の場合は、多少程度が悪くても高い値段で売買されます。でもそれって変ですよね。建物を買おうとしているのに、その建物に対する適正な評価が、考慮されていないなんて。その状態を改善し、中古住宅の健全な流通を図りたい—という趣旨が、根っ子にある資格なのだと思います。

平成26年2月26日付で閣議決定された「宅地建物取引業法の一部を改正する法律案」のなかで、宅地建物取引業者に対して、中古住宅を媒介契約する際には、建物状況調査を行う事を斡旋する書面を交付することが義務付けられました。これから中古住宅を購入しようと考えている方は、建物の状態に対しても、購入前に正しく把握をしたうえで購入されることを、お薦めします。その調査費用を惜しみ、大きな後悔をしないためにも。

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