お引渡し－紫陽花の咲く頃に

坂道の家は本日、完成お引渡し。かなり時間を要した計画だったので、本当に長い間、お疲れ様でした。

最初にご相談を頂いたのは、2015年の10月のこと。初めは中古住宅をご購入して、リフォームされるというお話でした。購入予定の家を調査し、数日後には契約というタイミンクで、売主さんの都合で話は白紙へ。その後、別の中古住宅を一緒に見に行ったりもしましたが、徐々に新築するための土地探しへと、考えが変わっていきました。そして何件かの土地を見た後で、ようやくたどり着いたのがこの土地。

ご購入を決めた後にも、敷地への侵入幅が狭かったために、道路部分の自費工事許可を取り、敷地と道路との関係を改善。その後、既存建物を解体し、ようやく新築建物の着工となりました。

最近は、家は思い立てば直ぐに買える。あるいは、あっと言う間に建つものだと思われている方が多いようですが、そんな簡単なものでは無いと思っています。じっくりと考え、慎重に動き、悩んで迷って、ようやく一歩前に進む。案外、そのぐらいでちょうど良いのかもしれないと考えています。これから何十年と過ごす、大切な家族の家です。ほんの少し、考えることに時間を費やしても、大騒ぎするほどのことではないと思える、そんな余裕が大切だと思います。

工事関係者の皆さんも、本当に長い間、ありがとうございました。道路の自費工事から既存建物の解体工事、そして新築。全ての工事を通して施工していただき、大変感謝しています。

施工は、株式会社安池建設工業　様でした。ありがとうございました。