木造でも耐火建築物は造れますよ

電話でのお問い合わせ。なんだか急いでいるような感じの様子で、「防火地域で50坪ぐらいの家を建てる時、鉄骨じゃなければダメですか? HMに問い合わせたら、そう言われたんですけど本当ですか?」なんて感じのご質問をいただいた。

前提条件が不明瞭な問い合わせの場合(大抵の場合そうなのだが)は、キビシめの回答をすることを心掛けている。依頼欲しさに「出来ます出来ます、何でも出来ます! どんな条件でも適えてみせます!」なんて軽口を叩くと、大抵の場合あとで面倒なことになるから。

で、ご質問には「HMが鉄骨じゃなきゃダメ! と、言っているなら、そのメーカーではそうなのでしょう。つまり本当。で、防火地域に建てる住宅の場合、一定規模以上の建物には耐火建築物の仕様が要求されるから、木造=安く出来る構造で、鉄骨=コストの高い構造という意味で、木造では建てられないのですか? という意味合いの質問ならば、鉄骨やRCで建てることが一般的。ただし前提条件を詳しく伺えば、その限りでもないのですが、一度詳しい話を伺えますか?」と、話したところで電話は終了。

たぶん私の元へはセカンド・オピニオン的な意見を求めただけで、依頼前提の相談では無かったのでしょう。だから詳細な話までは聞かずに、電話を切られたのだと思います。ちなみに防火地域内でも木造住宅は建ちます。今は法律や技術基準が変わり、一定の対応を施せば、木造の耐火建築物は建てられることになっています。勿論、かなりの制約があるし、費用だってそれなりに掛かりますけどね。

せっかく電話まで掛けて問い合わせをされるなら、もっとガッツリと前のめりの姿勢で、お問い合わせされることをお薦めします。お話を伺ったからと言って、別にしつこく営業するような真似はしませんので。

 

 

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