『警視庁53教場』吉川英梨著/読了

警察学校の教官・守村が首吊り死体で発見される。守村の担当する教場の助教は、守村が何かに悩んでいたようだったと証言するが、守村の妻は自殺をするよな気配は無く、絶対に殺人だと証言する。捜査一課の五味は現場の様子に違和感を覚え、捜査に乗り出すのだが、それは自分自身の警察学校時代にまで遡る、辛く哀しい捜査へとなっていく。

事件は現在と過去を行き来し、事件だけではなく五味の過去までもを露わにする。それは五味の心の中に閉じ込めた、悔やんでも悔やみきれない後悔。筆圧は高いので物語にあっと言う間に引き込まれていくのだが、読後のモヤモヤは私だけの物だろうか? 女ではなく、男の圧倒的な弱さと哀しさが残る作品でした。でもこの作品、好きです。

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