奇才が逝く

建築家の六角鬼丈氏の訃報を新聞で知る。享年七十七歳だったそうな。

六角さんで思い出すのは二つ。一つは建築の月刊誌『都市住宅』。これは60年代後半から80年代後半まで出版されていた雑誌で、私が読んでいたのは80年代以降だったのだが、かなりコアな建築雑誌で、このなかで六角さんの建築家としての挑戦的な計画や作品を目にすることが多く印象深い。

当時、他には『ICON』とか『室内』などを貪り読んでいたが、建築家の石山修氏や毛綱毅曠氏といった、独特の世界観を持つ建築家の活躍を知ったのも、この辺りの雑誌だった。

そんな奇才が集まったのが、建築家集団『婆娑羅』で、二つ目に思い出すのはこのグループ。他には渡辺豊和氏も名を連ねていたと思うが、八卦や曼荼羅と言った、それまでの建築には関連していない物が思想として取り入れられた世界観には、ただただ驚かされた。今でこそ「風水」なんと言葉を聞くが、建築計画案のプレゼンに、ドーン!と曼荼羅図が書かれていたり、八卦からコンセプトを導くなんて考え方は、私は全く知らない世界だったからだ。

 

そうですか……お亡くなりになられたのですね……残念です、合掌。

 

 

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