『幸せの条件』誉田哲也著/読了

『ジウ』のシリーズや『ストローべリー・ナイト』の、姫川玲子シリーズの誉田さんが、新境地を開いた作品が本作。大学を出て、恋も仕事も中途半端な役立たずOLの梢恵が、社長の命令で長野県の寒村に営業に行くように命令される。目的は休耕田を持つ農家さんに、バイオエタノール燃料となる米を作ってくれる契約を取り付けて来ること。農業の「のの字」も知らない梢恵は地元の農協で教えて貰った情報を基に、休耕田を持つ農家を訪ねて回るのだが、だが何処に行っても門前払い。だがひょんな偶然から農業の見習いをすることになるのだが、果たして梢恵に契約は獲れるのか? 

『ジウ』とは全く違うテイストの作品だったが、これが抜群に面白かった。バイオエタノールの現実や農家さんの苦労、東日本震災が与えた影響や日本の食糧需給率の数字のまやかしなど、何処を取っても面白い。450頁が一気読みできること間違いなし……たぶん。

20190128.jpg

 

 

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ

ブログランキングに参加しています。
宜しければ応援の一押しを、宜しくお願い致します。

コメントする

< 富士市現調からの沼津港  |   一覧へ戻る   |  『パンダ探偵社』澤江ポンプ著 >

最近の画像

お問い合わせ

  • お問い合わせフォーム
  • 0465-35-1464

このページのトップへ