新型コロナの真っただ中で、それに対応する家をイメージしてみる

新型コロナウィルスへの対応で手洗いや消毒、マスクの着用などが挙げられていますが、住宅の視点で考えられることは何か無いだろうか？　それってコロナ騒動が収束した将来でも、きっと他の病気(例えばインフルエンザ)が流行した際にも同じように役に立つと思うから、つらつらと考えてみた。

例えば家人や訪問者が最初に触れるのは、インターホンだろう。このインターホンの呼び出しボタンが、後々アルコールなどで拭き掃除がしやすい物が良いのでは。さすがにセンサー式のインターホンは、聞いたことが無いので触れずに呼び出すことは無理だろうけどね。だとしたら呼び出しボタンが、本体にめりこむ様な形では無く、出っ張っているような形の方が掃除しやすい筈。そんな物が良いのかもしれない。

また玄関扉の取っ手も、触らずに開閉することは難しいだろうから、掃除しやすい物が良い。何処かで見たが取っ手表面が凸凹していると菌が凹みに入り掃除し難いので、金属のように表面がツルツルしている方が良いらしい。

それから靴の裏に菌やウィルスが付いているので、これを室内に持ち込まないようにしたい。と言うことは玄関内を洗うか、消毒できる床の材料が良いな。水洗いまでしたい場合には排水口が必要だし、玄関の近くに水道も必要になる。水捌けの良い材料で適度な勾配を設けたり、沓摺の納まりを考える必要もあるでしょう。

それから昔の土間のある家のように、玄関に入ったら直ぐに手を洗える洗面があると良い。以前、玄関ホールに小さな洗面ボールを設置し、帰ったらまず最初にそこで手を洗えるように設えた家を設計したことがあるが、あれは便利でした。それが可能なら雑菌の付いている可能性のある手で、室内のあちこちに触れなくて済むから。またそれが無理な場合には、玄関の近くに洗面所があると便利かもしれない。他にも電気のスイッチに触れたくないので、玄関灯だけでなく玄関ホールの照明も人感センサーが付いていると良いでしょう。

他にも換気をはじめ遣れることは沢山ありそうですね。家が病気を治すわけではないし、病気に掛からない家を造れる訳でも無い。ただそんなことに気にしながら造った家か、そうでないのかの差はある筈。そんなことを考えながら、つらつらと書いてみた。あとから熟考すれば、また違った考えが浮かぶかもしれないので、ここに書いたのはただの思い付き。