完了検査と報告書

天保山の家は完了検査でした。玄関タイルを張っているタイミングだったので、勝手口から室内に入って貰ったのですが、敷地が傾斜地のため段差が高くて出入りが大変そうでした。検査結果は指摘事項も無く合格したのですが、報告書を提出するようにと言われました。それは土地の傾斜具合に関して。

この建物は、もともとの傾斜の中に建物を建てることを前提として計画しているので、建物が完成したら元の傾斜に建物が建っている状態となっていることが必要です。ですが工事の際には、傾斜の状況を変えてしまうことがあります。例えば基礎を造っている時に傾斜の土を均して平らにしたり、その土を敷地の端の方に積んでおくこともあります。土を敷地から出し入れする費用は意外と高いので、出来るだけ敷地の中で土を移動させたいと考えるです。まして道路と高低差がある土地で、さらに敷地に傾斜があるとなれば、その搬出入の費用は想像以上に膨らみます。少しでも予算を抑えたい時には、敷地から土を出す、あるいは土を敷地の中に運び入れることは極力避けたいのです。

で、今日の時点で土地の傾斜具合が、もともとの傾斜よりも少しだけ緩くなっているようなので、「チャンと元に戻すからね」と、監理者として報告書を書いて提出してね―と、言う話。勿論、建築主名も記載する書類なので、インチキは無しです。傾斜地に建物を建てるって、なにかと手間なのです。来週、御引渡しです。

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