6月から電気代が30%値上がり

東京電力が6月から家庭用電気料金を、30%引き上げる方向で経産省に申請したそうな。

東京電力、家庭料金3割値上げ申請 燃料高で大手6社目

いきなり30%の値上げって凄くないですか? 消費税でさえ、せいぜい2~3%程度ずつしか引き上げられなかったのに、逃げようの無いインフラ費用に対して、問答無用で30%引き上げるって相当都合良いよね。「嫌なら使うな」と言われても、使うしかないのがインフラ。政府が税金を引き上げ、各種の生活用品が次々と値上がりし、そして電気代ですか。一部の大手企業が給与を上げますと言っていたけど、それでもこれだけの価格高騰に追いつくのか、すごく疑問です。

ちなみにこの電気代30%の値上げは、現在稼働していない新潟県の刈谷崎原発が、正常に再稼働して発電することを前提とした値上がりなので、万が一再稼働しなかった場合には、もっと値上げしますよと言う話だと言うことを、もう少しメディアは正しく伝えるべきだと思います。

さて私のような末端で慎ましやかに暮らす者にとって、この状況をどう乗り超えるのか、そこが悩みどころです。電気代が多く掛かるシーズンは、なんといっても冬。夏のエアコン稼働時期よりも、冬のエアコン稼働時期の方が断然電気を食うからです。ということは冬の暖房使用率を引き下げれば、電気代の節約になると言うこと。しかも一度値上がりした電気代が、早々簡単に引き下げられるとは思えません。つまり付け焼刃の対策ではなく、根本的に電気を節約する生活を考えることが必要です。

簡単に言えば家の断熱性能を高めて、少ない熱で家全体を温められるようになることが理想です。家の中で一番熱損失が高いのは、なんと言っても窓。この窓から逃げる熱、あるいは窓ガラスを通して入ってくる冷気を抑えることが出来れば、室内で使う電気を抑えることに繋がります。アナログな方法としてはカーテンを厚手の生地に変えたり、二重にする方法があるでしょう。でもちゃんとした対策とすれば、室内側に内窓を設けることが効果的です。家中のすべての窓に内窓を設けることは費用的にも大変なので、寒い北側に面した窓に限定するとか、見えてしまう場所の大きな窓だけ対応すると言った具合に、効果の高い窓に内窓を設けることで節約できます。一般的な間取りを考えたときに、北側に水廻りを配することが多いので、この辺りの窓に対策するか、南側の大きな窓に対して配慮するかのどちらかだと思います。両方できれば何よりですが、費用的にも嵩むので専門家と相談しながら対応すると良いと思います。

今、窓の断熱性能を高める工事を行うと、国から補助が得られます。また断熱改修を行うことでも補助金を貰うことが出来るので、対策をするなら今が良い時期なのかもしれません。

また断熱性能向上だけをポイントにして改修工事を考えるなら、一番は浴室だと思います。これは在来でもUBでも同じで、基礎断熱を施していないUBは寒いのです。だから断熱・保温効果の高いUBに交換して、ついでに基礎断熱工事も施せば寒い浴室とはお別れすることが出来ます。家の寒さ対策を考えることが、ひょっとすると節電対策に繋がるのかもしれませんね。値上がりする電気代対策、知恵と工夫で乗り越えましょう。

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