雑感

たまには本の話を書いてみます。と言っても読んだ本の感想ではなく、自分が書いたり話したりする方の話。

現在、二つの企画が進んでおります。企画と言うと少し大袈裟ですが、あまり詳細には書けないので、なんとなく企画と言う言葉を使わせていただきます。一つは某雑誌社さんからインタビューを受け、それが掲載されるという話。ゲラはまだ出来ていませんので、出来上がって初めて掲載が確定するため、今はまだ予定とだけ書いておきます。

もう一つは、やはり某出版社さんから企画をいただき、それに向かって彼是と模索している最中です。こちらは紆余曲折して迷走していますが、きっと良い形でまとまると思っていますので、いつかご報告できる時が来たら、きちんとご報告いたします。

 

なぜそんな中途半端な話に触れたかと言うと、このオファーに関して近しい人に話したことがあるからです。企画は昨年の秋には、すでにお話をいただいておりました。ただ、クリアしなければならないことを含めて、骨格みたいなものが若干、不確定だったのです。

そんな時期でした。その方と食事をしている時に、ついそんなオファーをいただいたことを話したのです。その方は是非、良い形で完成させてくださいと、自分のことのように喜んでくれました。なぜなら今年の令和五年五月には、事務所を開設して三十年という節目になることを、ご存じだったからです。そんな節目の年に、一つの仕事としても記念になると言われました。

「それも含めて三十周年のお祝いをしましょう」とも言われましたが、それに関しては丁重にお断りをしたのですが、それならば節目の年に記念として、そちらの企画は是非、頑張って下さいと背中を押してくれたことを覚えています。

年が変わり、日々の仕事に追われる中、自分と同じ誕生日の天皇陛下をお祝いに行った翌日に、その方は亡くなられました。その日の夜に連絡をいただき、本当に目の前が真っ白になることってあるんだと、生まれて初めて実感したことを覚えています。本が出来たら一緒にお祝いすると話していたのに、もう読んでいただくことは適わなくなってしまいました。近しい人が居なくなることの喪失感、自分の年齢的なこともあるのでしょうが、とても大きく感じています。

自分の出来ること、必要とされていることに対して、あれは嫌、これは出来ないと選べるという事は、とても贅沢なことだと思います。もちろんそんな選択が必要な時期や職種もあるでしょう。でも歳を重ねると、どんなオファーも大切だという事を実感します。

稀に「人生において何の後悔もない」と、豪語される方がいらっしゃいますが、私は後悔と反省ばかりです。けして大きなことではなく、あの時、あの方と写真を撮っておけば良かったとか、あんな言い方をしなければよかったといった、日常のほんの些細な話も含めて毎日反省しています。

遣りたいことをやる、食べたい物を食べ、読みたい本を読み、話したい人と話す。なんでもないことですが、それが一番大事だったりします。本の話からそれてしまいましたが、これからもまた頑張ります。

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