『木造住宅の許容応力度計算』

アンケートに答えて運良く頂戴した構造の専門書。木造住宅の構造的な考え方を解析しながら、専用のCADソフトの操作や対処方法を説明した本のようです。せっかく頂戴した本なので、勉強させていただきます。

ちなみに一般の方はご存じないと思いますが、2025年から建築基準法が大幅に改正され、家の造り方が変わります。いままで小さな木造住宅の場合には、設計者の裁量と判断で家を設計し、そのバックデータを添付しなくても確認を取得することが可能でしたが、それが出来なくなります。つまりどんな小さな家でも、設計者が安全だと判断したバックデータを、添付することが義務付けられます。

この改正により困るのは、たぶん大きなHMではなく、ローカル・ビルダーさんや、その確認申請の手伝いをしていた代願事務所と呼ばれる町の設計屋さんだと思います。あとは不動産会社さんの中で、自社で土地を分譲し、建築条件を付けて建物工事まで受注していた不動産会社さんも大変かもしれません。

理由はキチンとした設計事務所の場合、小さな住宅でも構造計算を行って安全性を確認し、その上で建物を建てますが、これには時間と費用が掛かります。なので早く・安くを売りにした会社だと、その対応に上手く対処できない可能性があるからです。法改正で設計者の手間や負担が増えれば、その対価は発注者に請求することになります。少しずつ家造りの経費が嵩むことに繋がるからです。家造りが、ますます大変な時代になるのかもしれませんね。

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