『ペットショップ無残 池袋ウェストゲートパークXVⅢ』石田衣良 著

池袋のトラブルシュータ―・真島誠が活躍するIWGPシリーズの第18弾。今回もマコトは、現代社会が抱える闇の部分に触れることに成る。話はヤングケアラー・外国人労働者・マッチングアプリ・ペットビジネスがテーマで、それぞれが重い内容だが、マコトは池袋のキング・タカシや、ハッカーで情報屋のゼロワンの協力を得ながら、依頼に向き合っていく。

『ヤングケアラー』とは、本来ならば親などの大人が担う仕事や世話を、学校に通う年齢の子供が強いられる環境に置かれている状態のことで、社会的にも問題となっている。『ペットビジネス』は、とても深刻な問題で、読んでいても胸が痛い。

我が家にも小鳥が居るが、この鳥がペット業界において、どのような流れで産まれ、運ばれ、売られていくのかを改めて考えさせられる話。ペットを飼うと決めるには、とても慎重な検討や覚悟が必要だし、一度飼い始めたら最後までしっかりと面倒を見ることの大切さを考えさせられる。人間にとってペットと触れ合うことは、仕事や友人・家庭との付き合いの中での一部分でしかないが、ペットにとって飼い主と触れ合うことは唯一の時間だということを自覚し、遊んであげる時には全力で遊んであげることが大切だ。

「私にとっては貴方が全てなのです」と、きっとペットは飼い主さんに向かって思っています。

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