『飛ぶ男』安部公房 著

鬼才・安部公房の生誕100周年を記念し、幻の原稿を掘り出して書籍化した作品が本作の『飛ぶ男』。『箱男』や『砂の女』が好きだったので読んでみました。相変わらず設定が面白いです。夜、男が部屋の窓を開けると、はるか彼方にゆっくりと空を飛ぶ男を見付けます。まるで風に揺られて飛ぶ風船のように、夜の空をゆっくりと飛ぶ男。物語は、そんな場面から始まります。実はこの空を飛ぶ男、別の目撃者に空気銃で撃たれてしまったり、目撃した男のことを生き別れた兄だと言ったりと、とにかく設定が無茶苦茶。でもどこか舞台のお芝居を観ているようで、引き込まれます。なぜ空を飛べるようになったのかの理由から話は、あらぬ方へと転がるのですが、それがまた荒唐無稽過ぎて面白い。この設定を思い付いて書いてしまえるところが、やっぱり鬼才の鬼才たる所以なのでしょう。

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