OKANOIE  新築設計

一戸建て住宅/木造2階建て
敷地面積 713.05㎡
建築面積 104.34㎡(31.56坪)
延床面積 172.03㎡(52.03坪)
設計期間 2016年11月~2017年5月
監理期間 2017年7月~2017年12月
施工期間 2017年7月~2017年12月
施工会社 株式会社 中川工務店 (敬称略)
神奈川県開成町

担当者コメント

築百年経つ母屋と、水廻りを持たない農機具倉庫の上に部屋を設けた離れ。それら二棟の建物を解体し、新たに一つの大きな家を造りたいと考えました。計画地は調整区域内にあるため、まずは建て直しが認められるかの調査から始まりました。関係書類を集め、諸官庁との協議も無事に終え、計画は問題なくスタート! こうして三世代が暮らすための日当たりの良い、明るく温かい家造りが始まりました。

敷地面積は713.05㎡(215.69坪)と広く、敷地のどの位置に建物を配置することも自由に出来ますが、駐車スペースを広く確保し、東と南側には広い庭スペースを確保しようと考え、結果的には以前、母屋が建っていた場所と、ほぼ同じ位置に建物を建てることを選択。

1階に設けた居間・食堂・台所には温水式の床暖房を敷設し、居間の上部に設けた吹き抜けにより、建物全体に光と風と温もりを伝えます。吹き抜けには子供たちの遊び道具としての「肋木」を設置。これは居間と台所を、緩やかに仕切る役目も果たしています。居間や食堂から続く外部にウッドデッキを設け、テーブルやベンチ、そして日差しを避けるオーニングまで設置しています。これは室内外の中間領域としての利用も楽しめる仕掛けとして。

 

2階廊下部分の天井は屋根と同じ勾配天井とし、明かりと風を呼び込む設えとしました。結果的に吹き抜けで繋がる1階の居間からでは、7.5mの高さを確保することになりました。水平方向・垂直方向共に抜けが良く、生活リズムも希望する環境も違う三世代が、快適で心地良く暮らせる和風モダンな家です。

< 坂道の家  |  一覧へ戻る  |  W.BOX 2018 >

このページのトップへ