『池袋ウエストゲートパークXX 男女最終戦争』石田衣良 著

池袋のトラブル・シューター真島マコトと、池袋のキングことタカシが活躍するシリーズの第二十弾。

今回は、自転車のバッテリー泥棒に手を染めてしまった、マコトたちの後輩でもある三人の高校生を救う「西池袋バッテリーブギ」をはじめ、「目白フェイクニュース・ライター」「乙女ロード文豪倶楽部」、そして表題作の「男女最終戦争」の四作が収録されています。

表題作の「男女最終戦争」では、なるほど、そういう視点や、いがみ合いがあるのかもしれないと思わされました。

ネット上をはじめとした、男女のいがみ合い。男性は女性を嫌悪し、女性は男性を差別する。そんな意識のずれが高じて、ついには暴力に訴えてしまう「アシッドアタッカー」。

女性の顔に硫酸を掛けるという残忍な通り魔事件に、マコトとタカシが乗り出し、犯人に制裁を加えます。

制裁という言葉が少し違うのかもしれませんが、事件が起きれば、マコトたちが解決に乗り出すところは昔から変わりません。

このシリーズは読みやすいので、サクッと読めてしまうところも魅力の一つで、今回も気軽に楽しめました。

続けて、もう一作読んでみます。

 


安井俊夫|天工舎一級建築士事務所
一級建築士・『建築トリック謎解きガイド』著者。建築や暮らし、本について日々感じたことを書いています。