人はそれを想像力と呼ぶ

新型コロナ感染拡大を封じ込めるべく、日本全土に緊急事態宣言が発令され、あらゆる業種の営業自粛措置が取られています。様々な職種の人たちが苦しい中、工夫しながら耐えている状況だと思います。そんななかで建設業界はと言えば大手ゼネコン・準大手ゼネコンは全国の中止できる限りの現場作業を中断させ、感染拡大阻止に努めているようです。官公庁の発注工事に関しては各々の発注先との相談や理解も得られやすいと思いますが、民間事業主の発注工事に関しては、大変だろうということは容易に想像が出来ます。

民間事業の代表的な工事と言えば、やはり住宅建設だと思いますが、大和ハウス工業では全国の事業所を閉鎖し、工事現場の全てを5月10日まで中断することを早々に決め、すでにその対応を取っています。まぁもう直ぐGWにも入るので、他の民間建設会社も工事を休むことになるとは思うのですが、大切なのは再開する時期でしょう。

政府がGW明けまでを自粛期間と要望したから、その期間を休工期間として捉えているだけであって、コロナの封じ込め、あるいは感染者の圧倒的な減少を休工の目標と考えた場合には、何時になるのは皆目見当が付かないのが今の正直な状態だと思います。

ちなみにイタリアやスペイン、アメリカのニューヨークやサンフランシスコ州では、工事の中止を命令できる法律があるため、法律による中止命令を出しています。日本やドイツは中止を命令できる法律が無いため、法的な中断措置が取られることは今後も無いと思いますが、法律論では無く人道的なモラルの話しとなると、今後はどうなるのでしょうね。

例えば自分の家の隣で平時と同じように住宅の建設工事が進められ、大勢の職人が出たり入ったり、あるは資材の搬入をしている状態が続いたらどう思います? まして不要不急の外出をしないようにと、努めて家の中に閉じこもり、仕事は在宅ワーク中。子供たちは学校を休み、家で家庭学習をしている―――そんな至って真面目で意識の高い人だとしたら、家の隣でガンガン工事をしていたら、さすがにイラッとしませんか? 私なら正直するかもしれませんね。でもそれに文句を言える筋合いでも無い、常識のある真面目な人って、きっとそこの理屈まで分かってしまうから、ただただ我慢してしまう。なんだか体に悪そうですよね。

早く平時に戻りたいと願うなら、今は耐えるしかないと思います。間違っても湘南にドライブには行かないし、自分だけなら良いだろうと江の島に渡ったりもしないと思います。自分の行動がどんな結果に繋がるのかを、考えることが今は何よりも大切なのだと思います。

 

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