館銘板の設置完了、そしてお引き渡し

館銘板の取付がようやく完了しました。これで「丹沢BASE」の全工事が完了したことになります。そこでせっかくなので館銘板の設置工事に関して、ここまでの経緯を遡ってみたいと思います。まずは館銘板の文字を取り付けるためのベースとなるコンクリート製の壁を、現場で造りました。ベースには文字を照らすために照明器具を設置するので、その配線工事も施されています。写真は脱型した後の状態ですが、壁の四隅が割れていて汚いですね。コンクリート打ち放しのままの予定なので、四隅を補修するか、別の仕上げを施すのかを検討する必要があります。

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その間に看板屋さんにはロートアイアン製の文字製作を依頼しています。文字の大きさやアイアンプレートの厚さの選定、設置する方法などに関して、デザイン画を基に打ち合わせ。そして作られたのが下の写真のアイアン・プレート。鉄の表面に凹凸を付けています。薄いべニア板を下絵として制作し、そこにアイアンプレートの足(固定するための棒の位置を記します)の位置を出します。この薄いべニア板をコンクリート壁に仮付けし、足の位置にドリルで穴を開けます。

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現場ではコンクリート壁の四隅を補修し、植栽工事が先行して行われていました。本当は館銘板のプレートを他の工事の前に設置したかったのですが、コンクリート壁のすぐ後ろに、電柱を移設することが急遽決まったため、万が一、館銘板プレートを設置後に傷付けたり汚されたりすることを避ける意味で、一番最後に設置することにしました。看板屋さんには、遣りにくい状況での作業をお願いすることになって申し訳なかったです。

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文字プレートの型紙を仮止めし、プレートに開けた目印の位置に脚を差し込む穴を開けます。この時、水平に開けないと、あとでプレートが固定出来なくなるので、振動ドリルに水平器を取り付け慎重に穴を開けていきます。たぶん振動ドリルが重いので、腕が疲れたことでしょう。

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一文字ずつ丁寧に取り付け、約一時間で設置完了。けっこう良い感じに出来ました。これで全ての工事が完了です。

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紆余曲折で約三年近い時間が掛かった計画でしたが、無事に完成しホッとしました。工事に携わっていただいた皆様には、心からの感謝を申し上げます。そしてお疲れ様でした。

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施工:瀬戸建設株式会社

 

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コメント(2)

ベティ (2021年6月18日 10:01)

工事無事完了おめでとうございます。
丹沢Baseの文字プレートいい感じですね。
字体も味があるし何よりオーナーが山好きなんだろうなという雰囲気がいいです。

天工舎一級建築士事務所 (2021年6月19日 16:52)

ありがとうございます。文字や山のデザインと合うように、アイアンの純朴で少し懐かしい質感と仕上げを選んでみました。こうした設えはオーナーのご理解がいただけて初めて成立するものなので、ひとえにOKを出していただいたオーナーのお陰です。

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