住宅ローン減税、注意が必要です

ローンを利用して家を建てる方は注意しましょう。今までは確定申告時に一定の申告をすれば所得税が控除されていましたが、来年からは減税方式や必要書類などが大きく変わります。今までも控除を受けるには建物面積や収入などの制限はありましたが、今回はそれらの基準とは根本的に別次元の基準が加わります。

それは長期優良住宅・ZEH・省エネ住宅と言った、住宅の基本的性能によって得られる控除が変わってくるということ。簡単に言えば長期優良住宅ならば5000万円までは控除の対象とみなしますが、省エネ住宅ならば4000万円。それらの性能を満たしていない「その他の住宅」ならば3000万円までしか控除対象として見なしませんと言うもの。さらに言えばこれらの建物であるという証明書類を確定申告時に提出しなければ、この先最長で13年間受けられる筈の所得税控除が一切受けられなくなります。家を新築あるいは購入した後の最初の確定申告時に、この申告が正しくできないと、来年正しく申告しますと言ってもダメです。つまり後からの修正や申告の遣り直しは認めないというもの。

家を建てる大抵の方は、確定申告で住宅ローン減税の申告を行うこと自体が初めてだと思います。だから迷いながら申告すると思うのですが、いざ提出の段になって、初めて「〇〇の書類が無いので控除が受けられません」と言われたら、たふんパニックになることでしょう。

それとも住宅ローン控除なんて、どうせ大した額じゃないから要らないや!って諦めますか? 控除される額はその年ごとで変わりますが、ローン残高の0.7%になります。残高が4000万円だとすれば×0.7%で、28万円になりますが、この金額、控除されなくても気にしませんか? ふつうはかなり大きな額だと思います。私は税理士さんではないので、かなり大雑把な計算ですし、細部では勘違いしている点もあるかもしれませんが、大切な点は「確定申告時に控除を受けるためには必要な書類がある」ことを理解されることです。

参考までに国土交通省の「住宅ローン減税の省エネ要件化についてのちらし」のリンクを貼っておきます。

必要書類の入手方法や手続きに関しては、現在家造りにご協力いただいている建築家やHM、その他、建設会社さんなどにご確認ください。入手までに時間と手間、あるいは費用がそれなりに掛かる場合もあるかもしれませんので、早目の対応を取られることをお薦めいたします。

知らないことで損をされませんように。家を建てたことで生計が苦しくなり、辛くなることは本末転倒です。楽しく快適に生きるための家造りですから、活用できる控除や特典は出来るだけ上手に活用しましょう。

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