豆まき

昨夜、何処の家からだろうか、豆を撒いている声が聞こえた。
「オニは外! ウチは内ー!」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・惜しい(笑)。
節分の豆撒きの声を聞くと、クリスマスなどとは違った「家族らしい暖かさ」を感じる。
「鬼は外 福は内」と言いながら豆を撒いている家って、たいてい小さなお子さんが居る家。お子さんと一緒に親が豆を撒く。子供は家の中が豆だらけになっても叱られない、どこかイタズラにも似た感覚で豆を撒く。そんな無邪気で楽しいイベントも、子供が成長するにつれて、無くなると言うか、縮小されると言うか、気が付けば自然消滅している。
思春期を迎え成長する子供が、節分に「鬼は外」と、大声で叫びながら、豆を撒かない。
自分の感覚だけで、決め付けてはいけないのかもしれないけど、でも撒かないと思う。それは親や近所に対するテレ、恥ずかしさ。どこか斜に構えた年頃の子供は、絶対にそんなことをしない。
つまり、節分の「鬼は外」は、「ある時期限定のイベント」なのかも知れないと思うのです。だから「鬼は外」の声を聞くだけで、その家には既に「福」が居るような気がするのです。うまく言えないけど、そう言うこと思いながら聞くから、「ウチはー内!」の声に、つい笑みがこぼれてしまうのですよ。