Houzzの特集記事に選ばれました ―「ヒートショックを起こさない家をつくるために知っておきたいこと」から4年

今日から本格的なゴールデンウィーク。新緑がまぶしく、心地よい季節となりました。普段歩かない私が、富士山が眺められる土手沿いの道を、1時間ほど散歩してきたほどです。

そんな穏やかな連休の始まりに、 建築コミュニティサイトHouzzの最新メールマガジンにて、私が2022年に執筆したコラム「ヒートショックを起こさない家をつくるために知っておきたいこと」が、「おすすめの特集記事」として取り上げられました。

「ヒートショックを起こさない家を造るために知っておきたいこと」

執筆から4年が経過した記事ですが、こうして再び光を当てていただいたことで、現在の家づくりにおける「室内の温度環境」について、設計者として改めて見つめ直す良い機会となりました。

4年経って変わった「住まいの当たり前」

この4年間で、住宅業界の高気密・高断熱化が大きく進みました。新築住宅においては、室内の寒暖差が少ない家づくりが、もはや特別なものではなく「当たり前の基準」になりつつあります。

そのため、現在ヒートショックや家の中の寒さに切実な不安を抱えているのは、主に以前の基準で建てられた「既存の住宅(古い家)」にお住まいの方々ではないかと感じています。

 いま、古い家にお住まいの方へ

ご高齢のご家族がいらっしゃる場合、浴室やトイレといった水回りの寒さは、血圧の変動を招く見えない負担になります。また、小さな子供は大人よりも低い位置(床に近い場所)で過ごすため、足元に溜まる冷気の影響をダイレクトに受けてしまいます。

「断熱性能を上げるには、家全体を大がかりに直さないとダメなのでは……」と心配されるかもしれませんが、決してそんなことはありません。 例えば、窓に内窓(二重窓)を設置したり、脱衣所などの水回りだけを重点的に断熱するだけでも、毎日の疲労や身体への負担は驚くほど和らぎます。ご家族の健康を守るための、現実的で無理のない選択肢はしっかりと用意されています。

これから新築を建てる方へ

一方で、これから新築をされる方にもお伝えしたいことがあります。それは、「高気密・高断熱という数値(スペック)が高ければ、自動的に健康で快適な家になる」というわけではない、ということ。

たんに機械で空気を暖めるだけでなく、日射の取り入れ方や、エアコンの風が直接身体に当たらない工夫など、「人間の身体がその温度をどう感じるか(住まいの生理学)」を含めて設計することが、本当の意味での心地よい空間づくりに繋がります。

 健やかな連休をお過ごしください

新築であれリフォームであれ、家づくりにおいて最も大切なのは、ご家族の年齢や身体の変化に合わせて、安全で健やかに過ごせる「暮らしの器」を整えることです。

連休中、ご実家に帰省された際に「実家のお風呂、少し寒いかな?」と気づくことがあるかもしれません。あるいは、ご自宅のリビングでくつろぎながら「もう少し足元が暖かければ」と感じる瞬間があるかもしれません。そんな時は、どうぞ無理をせず、これからの時間を心地よく過ごすための住まいのアップデートについて、ご家族で少しだけ思いを巡らせてみてください。

季節の変わり目でもありますので、皆様どうぞお身体を大切に、元気で楽しい連休をお過ごしください。


執筆者:安井 俊夫(天工舎一級建築士事務所 代表)

「自分たち家族は、この先どんなふうに生きていきたいのか」。ご家族の想いを大切にし、時間が流れて変化していく慣れ親しんだ物理的な器としての家づくりを、お手伝いしています。小田原周辺での住宅設計や、日々の積み重ねを大切にした無理のない省エネリフォームなど、住まいに関するご相談は、お気軽にお寄せください。

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