TOTO・LIXILの供給調整は住宅建築にどう響くのか|中東情勢緊迫化の影響

TOTOとLIXILが、中東情勢の緊迫化に伴う製品供給への影響について相次いで公表しました。TOTOは、今後の国際情勢によっては受注の調整や制限を行う可能性があるとし、LIXILも、価格・納期・数量などの供給条件を調整する可能性があると案内しています。各社の公式発表は下記です。

TOTO公式発表「中東地域の情勢悪化に伴う製品供給への影響について」
LIXIL公式発表「中東情勢の緊迫化に伴う製品供給への影響について」

この影響は、住宅の新築や増改築工事にも及ぶ可能性があります。とくに住宅設備機器は、原材料や物流の影響を受けやすく、納期や価格に変動が出やすい材料です。LIXILも公式発表の中で、石油由来原材料の供給制限やコスト上昇、アルミニウムなど素材価格の上昇、物流・生産コストの上昇が生産活動に影響していると説明しています。

もちろん、現時点ですべての工事が直ちに止まるという話ではありません。けれども、これから家づくりを始める方、あるいはすでに設計や見積、工事が進んでいる方は、一度、設計事務所や工務店、ハウスメーカーに確認してみた方がよいと思います。

たとえば、次のような点です。
「予定している設備機器は確保できているか」
「代替品に変更する可能性はあるか」
「納期に遅れが出る見込みはあるか」
「金額の変更が起こりそうか」

住宅設備は、建物本体に比べるとあとで選べそうに見えるのですが、実際には工程に深く関わっています。ですから、設備機器の供給が不安定になると、完成時期や予算に影響が及ぶことがあります。今はまだ様子見で済む現場もあると思いますが、確認だけは早めにしておくに越したことはありません。

また、こうした供給不安は、単に一つの製品が入らないという問題だけでは済まないことがあります。LIXILは、今後の情勢変化に伴い、原材料・資材不足による生産・出荷または受注の調整や制限、さらに原材料価格・資材価格・燃料費の上昇による製品価格や物流費の改定可能性にも触れています。

中東情勢の緊迫化が長引けば、住宅設備だけでなく、住宅建築全体の価格や工程にも影響が広がるかもしれません。こういう時こそ、必要以上に慌てるのではなく、まずは正確な情報を確認し、現時点で何が確保できていて、何に注意すべきかを整理しておくことが大切だと思います。

まだ慌てる段階ではありませんが、こういう時ほど、一つ一つ丁寧に、慎重に確認しておくことが大切だと思います。