『日々、タイガース、ときどき、本―猛虎精読の記録』中村有里 著

女優であり作家としても活躍する中村有里さんが、阪神タイガースの2023年から2025年までの日々と、自身の日常を綴った一冊。

面白いのは、単に猛虎愛を語るだけではなく、読書家として知られる著者が、過去に読んだ本の感想や内容を、その時々の阪神への想いや自身の心情と重ね合わせながら紹介しているところ。

こういう語り方は、野球も本も、本当に好きでなければ出来ません。そこが実に魅力的でした。

また、紹介される本のジャンルも幅広く、『アルジャーノンに花束を』のような名作から、ポワロ最後の事件として有名な『カーテン』のようなミステリまで登場します。

阪神ファンとしても本好きとしても楽しめる一冊で、読み終えた後は、「野球中継見なきゃ」とか「本屋さんに行ってみようかな~」という気分になります。

ちなみに今なら「背番号9の応援ユニフォーム買おうかな~」と、きっと思っているに違いありません。


安井俊夫|天工舎一級建築士事務所
建築や暮らし、本について日々感じたことを書いています。