リフォーム計画を進めるにあたり、大切なことは、まず既存建物の状態を把握すること。柱や耐力壁の位置、設備機器や配管類の様子、雨漏りの有無を含めた問題点の把握。そして、もっとも重要なのは、御相談者が望んでいることを正しく理解し、その趣旨まで共有することだと思います。
そのためには、御相談者に本音でお話しいただくことが大切なのですが、これが簡単そうで、実はもっとも難しい。
予算のことや御家族内での意見の相違、工事に入りたい時期、そもそもリフォームしようと思い立った経緯などは、たぶんに内輪の話になるので、外部の人には話し難いこともあります。
ですが、その辺りを正しく共有しておかないと、あとから「こんな筈じゃ無かったのに……」なんてことになるのは、よくある話です。後から後悔しても、取り返しがつかないのです。
「私たちは違う」なんて思っているそこの貴方。自分だけは違うと思っている人こそ、案外間違えてしまうので、ご用心を。
本日お打ち合わせいただいたリフォーム計画の御夫妻は、以前にも一度、設計協力をさせていただいたことがあります。
そのため、きっと話し難いだろうなと思うことも、言葉を選びながらお伝えいただける。お話をするたびに、計画図の密度が上がっていきます。
なので、お打ち合わせは楽しい。
ジッと打ち合わせの様子を見守る秋田犬の彼も、終始穏やかに見守ってくれていました。
次回もまた、一緒に話を聞いてくれることでしょう。

執筆者:安井 俊夫(天工舎一級建築士事務所 代表)
「自分たち家族は、この先どんなふうに生きていきたいのか」
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