Diary 2005年9月4日

朝から打ち合わせ。
なぜか打ち合わせが終わった後にドリンクを飲む。順序が逆か?


★某局のTVを見た。「完成 ドリー○ハウス」とか言う奴。
この番組の製作会社は、少し前にNHKの番組でお世話になった会社なので、出来れば書かずにおこうかと思ったけど
どーしても少しだけ書く。

9坪の三角地に6坪の建物を800万で建てると言う計画で、その始まりは面白かった訳。だから見ちゃったんだけど。
建物に対する意見もあるのだが、それは置いといて、どーしても言いたい事は2つ。

その1
工事中の建物に、施主だからと言って泊り込むのはダメ!
工事中の現場に寝袋抱えて泊り込まれたら危険だし、施工者側も事故や建物内の精度に責任が持てないから。
それに厳密に言えば、完成前の建物を使用することは法律的にも許されていない。
施主だからと言う理由だけで、そんな勝手なことをし始めたら現場の統制は取れないし、監理者や管理者の存在価値さえも否定する事になる。

番組的に面白いから、そんなシーンを流しているのかもしれないけれど、それだったら未成年に酒を飲まし、タバコを吸わせるのが面白いからと言う理由だけで流しているのと同じ。


その2
そんなこんなで施主が工事中の現場に寝袋抱えて泊り込むから、周りを見回し、いろんな事を思い付く。
そして思い付いたことを、設計者を通さずに、現場で直接職人さんに作業の変更を申し入れる。小さな家だから、変更した事がデザインや拘りに影響を与えるかもしれない。それに変更に変更を重ねて減額調整した上で、施工者側が凄く金銭的にもサービスしてくれているにも関わらず、現場で勝手に変更して、その費用の増減はどうするの?
TVだから、その辺りまではクリアにしていなかったけど、見ているこっちがドキドキした。

2時間番組の最初だけに登場し、残りの3/4には一切顔を見せなかった設計屋さんの心情が気になった。
感動の引渡しも無ければ、「おめでとうこざいます」 「ありがとうございます」さえ無い終焉。
最後は夫婦二人が食事をするシーンで番組は終わったが、本当に「二人きり」になったのでなければ良いのだが・・・・と
他人事ながら気になる終わり方だった。


賢明なる建築主の皆様、工事中の建物にイキナリ泊まり込むような愚かな行為はとりませぬように。
そして工事中に突発的に変更を思いついたとしても、くれぐれも職人さんに直接交渉しませぬように。
 

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