有って無いような個人情報


神奈川県の公立高校生11万人の情報が、ネット上に流失したらしい。
生徒の住所氏名は勿論、授業料を支払うための銀行口座番号や、保護者の氏名までもが流れたと聞く。その情報の提供元は、勿論、教育委員会。情報の出口は、教育委員会からシステム開発を依頼された会社の担当者のPC。流失してしまった原因は、ファイル交換ソフトの利用。こう言う話、最近よく目にするけど、個人情報云々と声高に叫ぶの止めたら?と思ってしまう。とくに官の皆様。

大きな個人情報を握っているのは、民間のどの企業よりも官だろう。だけど、その管理の杜撰さが一番目立つのも官。そして内部で問題や事件が起こった際にも、「個人情報保護の観点から、問題を起こした職員の名前は公表できません」みたいなことを言うのも官。何よりも「個人情報」と言う言葉を掲げ、国民に番号を付け、一元管理をしようとした張本人も官でしょう。

自分で作った決まりを、自分の身を守るためにはフルに利用し、都合が悪くなると他者のせいにする。でもさ、その影でいつも弱い者だけが、泣かされているのが実情だと思う。
「個人情報を保護する」と言うビジョンは、個人を守る事が目的であって、官を守るために作られた物では無い筈ですよね。それを徹底できない脆弱なシステムの上に胡坐をかいて、「私の言う事はいつも正しい」みたいな事を言うのは、いい加減止めて貰いたいと思うのです。

昨今では他人の銀行口座から、偽造カードを利用して預金を引き出す犯罪が増えていると聞きます。今までのように既存のカードをスキミングして偽造カードを作るのではなく、口座番号さえ分かれば、新たな手口でカードを作り出すらしい。いくら「振り込め詐欺に気を付けましょう」と呼びかけても、片方で口座番号をばら撒いている様では、全く意味が無いと思うのですが、さて・・・。

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