『完全なる首長竜の日』 乾緑郎 著/読了

 
少女漫画家の淳美は植物状態になった弟と、意識レベルで対話の出来る装置「SCインターフェイス」を通じてコミュニケーションを取っていた。だがどんなに話かけても、弟は自殺の理由を明かそうとはしなかった。そんなある日、病院で会った女性から、弟と「SCインターフェイス」を通じて、話をさせてほしいと申し出を受ける。そしてその日から、何かが歪みはじめていく。
2010年の『このミステリーがすごい!』大賞受賞作――。

ふだん意見の揃わない『このミス』の四人の選考委員が、本作品に関しては、満場一致で即決したという作品。勿論、世間的にも評判はすこぶる宜しい。ですが私は、あまり好きではありませんでした。

文章は上手だし、読みやすくリズムも良い。
こんなふうに文章が書けたら楽しいだろうな~と、思ってしまうほど。
でもそれと、ミステリにおける作風の好みは別の話。

ひょっとすると、「本格」だと思って読んだのが、いけなかったのかもしれない。
作品の特徴から感想も詳細に書けないので、興味がある方は、御自身で読んでお確かめ下さい。
面白いことは面白いので。


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